医療用ウィッグのズレない付け方、教えます

投稿日:2018年2月1日 更新日:

完全攻略!医療用ウィッグの正しい着け方抗がん剤治療や脱毛症ではじめて医療用ウィッグを作った人は、どのように医療用ウィッグを装着すればよいのかわからず、戸惑ってしまうこともあるかもしれません。

コツが分からないまま装着すると、ウィッグがずれてしまったり不自然になってしまう可能性もあります。

毎日を快適に過ごすための医療用ウィッグであるはずが、ずれてしまうことを心配してばかりではストレスになりかねません。

ここでは、ズレない医療用ウィッグのつけ方やずれ防止に必要なアイテムなどをご紹介します。

ウィッグのずれを防ぐためのコツ

医療用ウィッグを付けようとするところウィッグのずれを防ぐためには重要なポイントとして、主に次の2つが挙げられます。

  • ウィッグを正しくつける
  • こまめにサイズ調整する

ウィッグを正しくつける

ウィッグは帽子のように上からかぶればいいわけではありません。

ウィッグを自然に見せるためには、つけ方にコツがあります。

間違ったつけ方をしていると頭にフィットせず、ずれたり、外れやすくなってしまいます。

まずはここでウィッグの正しいつけ方をおさらいしておきましょう。

基本をおさらい!医療用ウィッグのつけ方

  1. まずウィッグの内側に付いているストッパーを開いたら、ウィッグの襟足部分を両手で持ち、ウィッグの前の部分を額にかけるようにしてかぶります。
    前の部分の位置は前髪の生え際から1~2cm後ろが目安。
  2. 次に片方の手でウィッグの前の部分をしっかりと押さえ、もう片方の手で後ろ側を襟足にかぶせるようにやや深めに装着します。
    ※インナーキャップを使用している場合は、この段階でストッパーの位置を合わせて留めます。
  3. ウィッグの襟足部分を持ち、後ろにずらすようにしながら全体の位置を合わせ、フィット感がある位置を確認しましょう。
  4. 鏡を見ながら、左右のバランスが均等になっているか、もみあげ部分が浮いていないか確認し、調整します。
    ※インナーキャップを使用していない場合は、この段階でストッパーを閉じます。
  5. ブラシや手ぐしでスタイルを整えたら完成です。

こまめにウィッグのサイズ調整する

ウィッグを正しくつけてもいてもずれるという方は、サイズが合っていない可能性があります。

抗がん剤治療を開始すると、脱毛~発毛~自毛の回復といった毛量の増減に伴い、頭のサイズが1~2㎝ほど変わります。

ですから、脱毛前の状態でサイズがぴったりでも、髪が抜けてくるとウィッグがゆるくなり、その反対に、治療後に自毛が回復してくればウィッグがきつくなってくるのです。

最近ウィッグがずれやすくなってきた、フィット感がなくなってきた、と感じる場合は、こまめにサイズを調整しましょう。

サイズを調整するには主に次に2つの方法があります。

アジャスターでウィッグを調整する

医療用ウィッグの多くは頭まわりのサイズに対応できるよう、内側にアジャスターが付いています。

ウィッグがゆるくなってきたり、きついと感じるようになったら、その都度サイズを調整しましょう

購入した店舖などでウィッグのサイズを調整してもらう

すでに述べたように髪のボリュームによって、頭のサイズは大きく変化します。

例えば、脱毛が進んで毛髪が減れば、頭全体のサイズが小さくなり、ウィッグと頭の間にすき間ができてしまいます。

アジャスターで頭まわりのサイズは調整できますが、それだけでは次第にウィッグがフィットしなくなってきます。

こうした場合は、購入メーカーなどでウィッグのサイズ調整をしてもらいましょう。

メーカーによっては、何度でも無料でサイズ調整してくれるところもあるので、ぜひ活用しましょう

ウィッグのずれ防止にはインナーキャップがおすすめ

髪の状態による頭のサイズ変化に合わせて、こまめにウィッグのサイズ調整を行うことはもちろんですが、ウィッグをつけるときに併せて使いたいのがインナーキャップです。

インナーキャップをかぶってからウィッグをつければ、ウィッグのフィット感が高まり、ずれ防止に役立ちます

それだけでなく、インナーキャップをかぶることで、

  • 脱毛時の敏感な頭皮を刺激から守る
  • ウィッグだと気づかれやすいつむじ部分などのすき間を見えにくくして自然に見せる
  • ウィッグが汗や汚れがつくのを防ぐ

といった効果もあります。

インナーキャップの選び方

インナーキャップの前後に滑り止めシリコンが付いているものであれば、脱毛中でもインナーキャップ自体がずれにくいのでおすすめです。

またインナーキャップは長時間頭皮に直接触れるものなので、吸汗・速乾性に優れ、通気性がよいものや、コットン素材など肌触りのやさしいものを選びましょう

もちろんサイズも大切です。

例えば、インナーキャップが小さすぎると、締め付けられて頭痛の原因になることもあります。

インナーキャップの中には、サイズを選べるものやアジャスター付きでサイズ調整可能なタイプもあるので、自分に合ったサイズやフィット感のものを見つけましょう。

髪の毛付きインナーキャップも手軽でおすすめ

ニット帽をかぶって笑顔で手を振る女性

医療用ウィッグの中でも人気が高まりつつあるのが、手軽に装着できる髪の毛付きインナーキャップです。

インナーキャップの後頭部以外の部分に髪の毛が縫製されており、装着したらその上から手持ちの帽子をかぶれば完成。

医療用ウィッグよりもテクニックいらずで簡単に装着できて、ずれにくいので、「医療用ウィッグを上手くつけられず時間がかかる」「ずれが気になる」といった方をはじめ、急な来客やちょっとした外出の際にも、さっとすぐに装着できて大変便利なアイテムです。

また髪の毛付きインナーキャップの中には、カット調整に対応していたり、耐熱仕様でドライヤーなどが使えるタイプあるので、自分好みに仕上げたり、アレンジを楽しむことも可能。

このほかに、医療用つけ毛を帽子に縫い付けるタイプや、ヘアバンドのように装着するタイプもあるので、好みや用途に合わせて選ぶといいでしょう。

装着が簡単でずれにくいといった点以外に、髪の毛付きインナーキャップは、医療用ウィッグよりもムレにくく、締め付け感がないため、つけ心地が楽なのも魅力

医療用ウィッグを使うのが初めてで不安な方は、髪の毛付きインナーキャップも一緒に用意しておくと便利です。

用途に合わせてそれぞれを使い分けるといいでしょう。

医療用ウィッグで治療期間も自分らしく過ごそう

笑顔で髪をなびかせる女性医療用ウィッグは脱毛による外見変化をカバーし、治療前と変わらず、自分らしく過ごせるようサポートしてくれる存在といえます。

しかし、そのウィッグがずれることを気にしてばかりでは、外出するのが怖くなったり、かえって精神的ストレスが増えてしまう恐れもあります。

まずはインナーキャップを使ったり、正しい医療用ウィッグのつけ方を身に付けることが大切。

初めは上手くいかなくても、何度も繰り返し練習することで、コツがつかめてくるはずです。

医療用ウィッグの正しいつけ方や楽しみ方を覚えて、治療期間も自分らしく過ごしましょう。

関連記事:医療用ウィッグとバレないための5つのポイント

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