医療用ウィッグとバレないための5つのポイント

投稿日:2018年2月1日 更新日:

医療用ウィッグとバレないためのポイント抗がん剤治療を開始すると、多くのケースで髪の脱毛が起こります。

脱毛によって外見が変化することは、患者にとって精神的ダメージが大きく、大変つらいことです。

こうした脱毛による外見の悩みをカバーし、精神的ストレスの緩和に役立つとして多くの患者に使われているのが医療用ウィッグです。

ただ、せっかくウィッグをつけていても「ウィッグだとバレていないか」と常日頃心配してしまうようでは、かえってストレスを増やすことになりかねません。

安心してウィッグを使うためにも、ここでウィッグがバレる原因とバレないための対策をご紹介していきます。

関連記事:医療用ウィッグのズレない付け方、教えます

原因その① ウィッグのつけ方を間違えている

どんなに品質のいいウィッグでも、つけ方が間違っていたり、セットを怠ると、不自然に見えてしまいます。

まずはウィッグの正しいつけ方を身に付けることが大切です。

そして、ウィッグをつけた後は細部の微調整も忘れずに。

特にもみあげ部分は浮きやすいので、顔まわりに自然になじむように整えましょう

ちょっとしたひと手間で、自然な印象に見せることができます。

原因その② ウィッグのサイズが合っていない

ウィッグのアジャスター部分

ウィッグのサイズが大きくても小さくても、浮いたりズレやすくなるため、周囲にウィッグをつけていると気づかれてしまう恐れがあります。

抗がん剤治療では、脱毛が始まってから自毛が回復するまでの間、髪のボリュームによって頭のサイズは1~2㎝ほど変化します。

そのため、医療用ウィッグは脱毛や発毛の状態に合わせて、適宜サイズ調整していく必要があります。

サイズが合わない医療用ウィッグを着用していると、どうしても頭部が気になってつい触ってしまいがちですが、それがより周囲の関心を頭部に引きつけてしまう原因になりかねません

ずれを気にしたり、周囲にウィッグがバレないか、といった不要なストレスを取り除くためにも、医療用ウィッグのサイズ調整はこまめに行うようにしましょう。

多くの医療用ウィッグにはアジャスターが付いているので、脱毛や発毛による頭の周径に合わせて、その都度簡単にサイズ調整ができます。

しかし、毛量の増減によって頭の周径だけでなく、頭全体のサイズが変化するので、アジャスターだけでは対応できなくなってくることも。

例えば、脱毛して髪のボリュームが減れば、ウィッグの内側にすき間ができて、フィットしなくなってきます。

このような場合に活用したいのがインナーキャップです。

インナーキャップをつけてから医療用ウィッグを装着すれば、フィット感が高まり、ウィッグのずれ防止に役立ちます

また、インナーキャップには、脱毛中の敏感な頭皮を外部刺激から守ったり、汗を吸収して、ムレを防ぐ効果もあるので、医療用ウィッグを使うならぜひ活用したいアイテムです。

アジャスターやインナーキャップを使っても、医療用ウィッグがずれたり、フィット感がなくなってきたと感じたら、購入メーカーなどに相談してサイズ調整してもらいましょう。

関連記事:医療用ウィッグのズレない付け方、教えます

原因その③ ウィッグの分け目やつむじ部分が不自然

ウィッグのつむじ部分医療用ウィッグをつけて正面から見た時に自然な印象でも、上から見た時に分け目やつむじが不自然だと、ウィッグだとすぐに気づかれてしまいます。

ウィッグだとバレないためには、分け目やつむじの自然さが大変重要です。

自然な分け目やつむじを再現するには、まず植毛の方法や技術が鍵となります。

植毛の方法には「機械植え」と「手植え」があり、手植えの方が髪の立ち上がりがよく、生え方も自然な印象に仕上がります。

一方、機械植えは機械で一気に植毛するので、つむじの毛量が多すぎるなどして、不自然な見た目になりがちといった特徴があります。

同様に、ウィッグのベース部分の素材や作りも重要です。

例えば、つむじのベース部分がネットだと網目から地肌が透けて見えてしまい、ウィッグだとすぐにバレてしまいます。

つむじに実際の肌のように見える人工肌(スキン)を使ったウィッグを選べば、地肌から髪が生えているような自然に見えるのでおすすめです。

原因その④ ウィッグの髪のツヤや色、毛量が不自然

ウィッグを着用しようとする年配の女性不自然やなツヤやテカリがあったり、毛量が多すぎるのもウィッグだとバレる原因です。

ウィッグの毛材には、人毛、人工毛、ミックス毛(人毛と人工毛の混合)があり、それぞれ質感などが異なります。

一般的に、自然なツヤや質感があるのが人毛で、人工毛は特有のテカリ感があり、不自然に見えることも

ただ、最近は人工毛やミックス毛でもテカリ感を抑えて、人毛に近い自然なツヤや質感を再現しているものも増えてきています。

いずれにしても医療用ウィッグを購入する際は、毛の質感が自然か、光に当たった時の見え方などをよく確認することが大切です。

そのほかに、気をつけたいのが毛量やカラー選び。

毛量やカラーは、年齢に応じたものを選ぶのが自然に見えるコツです。

年齢を重ねるにつれ、髪のボリュームやツヤは失われてきます。

それにも関わらず、髪のボリュームが多すぎたり、黒々としたウィッグを年配の方がつけていると、若々しく見えるどころか逆に不自然な印象を与え、周囲に「ウィッグをつけているのでは」と気づかれやすくなってしまいます

中には白髪の医療用ウィッグもありますので、年齢に合わせたものを選ぶように心掛けるようにしましょう。

原因その⑤ ウィッグの傷みが激しい

医療用ウィッグは消耗品なので使っていくうちに、スタイルが崩れてきたり、毛髪が傷んできます。

たとえば、人毛だと次第に髪の色が抜けてきたり、人工毛の場合は熱や摩擦によって毛先が縮れるといったダメージが目立ってきます。

このようにウィッグのダメージが進むと、見た目の美しさも損なわれますし、周囲に不自然な印象を与えかねません

ウィッグの美しさをできるだけ長くキープするためには、毎日のケアが大切です。

ウィッグの毛材に応じて適切なお手入れをしましょう。

まずウィッグの使用後は軽くブラッシングして、毛の絡まりやほこりを落とします。

その際にウィッグ向けの静電気を抑えるスプレーをかけておくと、静電気による毛髪のダメージ防止になります。

そして、ウィッグは7~10日を目安に手洗いしましょう。

その際、ウィッグを傷めないように、必ず専用のシャンプーを使って、それぞれの毛材ごとに適した方法で洗います。

またセットやアレンジをする場合も注意が必要です。

例えば、人工毛だと熱や摩擦に弱いため、ドライヤーやヘアアイロンなどが使えないことも。

最近では耐熱仕様の人工毛もありますが、温度によっては毛髪が傷んでしまう場合もあるので、事前に耐熱温度を十分確認しておきましょう。

またウィッグのダメージが気になってきたら、プロのメンテナンスを受けるのも手です。

適度に毛髪のコーティングやカットを施すことで、ウィッグの美しさが保たれるだけでなく、長持ちしやすくなります。

ウィッグの購入メーカーでメンテナンスに対応していれば、積極的に活用しましょう。

関連記事:医療用ウィッグのタイプによって変わるお手入れ

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